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クロスコンパイラの環境整備(Linux)
 

 AKI-H8 3664を動かすための回路が出来上がったので、 次はプログラムのための環境を作りましょう。

 
GCC for H8/300のインストール
 

まずは、H8-3664Fで使えるGCCコンパイラをインストールします。

Linuxによるマイコンプログラミングのページから、 H8/300H用バイナリパッケージをダウンロードします。 (rpmが使えない場合には、Strawberry-linux - H8develを 参考に、ソースからコンパイルしてみてください)

  • h8-binutils-2.13-1.i386.rpm
  • h8-gcc-3.2-1.i386.rpm
  • h8-newlib-1.10.0-1.i386.rpm

rootになり、インストールします。

rpm -ivh h8-binutils-2.13-1.i386.rpm

rpm -ivh h8-gcc-3.2-1.i386.rpm

rpm -ivh h8-newlib-1.10.0-1.i386.rpm

以下のコマンドを実行して、gccのバージョンが表示されたら、 問題無くインストールされていると考えて良さそうです。

h8300-hms-gcc -v

ソースファイルの準備、コンパイル
 

Strawberry-linux - H8develの サンプルプログラム(LEDの点灯)h8led-0.1-20020706.tar.gz を展開します。

h8ledというフォルダを作り、 以下のファイルを保存してください。

ここで利用する各ファイルの意味は、 Strawberry-linux - H8develプログラムの作成 を参照してください。

3664.hは、BestTechnologyの GCC Developer Liteのものをそのまま利用しています。

更に、以下のソースファイルを作ります。 意味については後ほど考えることにしましょう。

/*
LEDを点灯するプログラム(h8led.c)
2003/04/15(Tue)
 */

#include "3664.h"

int main()
{
  IO.PCR5=0x01;

  while(1){
    IO.PDR5.BIT.B0=1;
  }
  return(0);
}

コンパイルは、

make

を行うだけです。 今の場合には、h8led.motというファイルができていることを確認してください。

実行ファイルを書きこむ
 

まずは書き込み用のソフトをダウンロードします。

Linuxによるマイコンプログラミングのページから、 Linux実行ファイル h8writeを取ってきます。 実行可能な属性にしておきます。

書きこみは、以下の手順で行います。

  • マイコンに電池をつなぎ、RS232Cのケーブルをつないだ状態で、電源は切っておく。
  • ジャンパーピンを刺し、マイコンを書き込み状態にして、 電源を入れます。
  • rootで、書きこみプログラムを実行します。 以下はh8led.motというファイルが、h8writeと同じディレクトリにある場合です。
    h8write -3664 h8led.mot /dev/ttyS0
    
    ここで多少時間がかかりますが、辛抱強く待ちます。
  • 書きこみが終わったら、電源を切り、 ジャンパーピンを抜いて動作モードにします。
  • 電源を入れると、プログラムが実行されます。 今の場合、LEDが点灯します。

うまくいきましたか? うまくいかなかった場合には、最初からチェックし、自力で解決します(笑)。

他のソースファイルをコンパイルする場合は
 

新しいディレクトリを作り、

をコピーします。 (Makefileの中身を書きかえれば、下3つのファイルはコピーしなくても良いです)

Makefileの

FILE		=	h8led

を新しいソースファイル名に変更します。 makeすると、拡張子motのファイルができます。 後は上記のように書き込みをします。

 
2003/05/01(Thu)
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