目次 目次 次へ
A/D変換の回路をつけたす(フォトリフレクタ)
 

 ここでは、A/D変換のための回路を付け加えることにします。 センサはフォトレフレクタ SPI-315(三洋製)を使うことにします。

 
A/D変換
 

マイコンに外部の情報を取り込んでみましょう。 外部の情報を取り込むためには、各種センサが利用されます。 センサで取り込む値は、大抵が連続的なアナログ量です(主に電圧)。 これをマイコンで扱うためには、有限な桁の2進数(デジタル量)で表現しなくてはならず、 アナログ量(A)からデジタル量(D)への変換が必要になってきます。 これを行うのがA/D変換です。

H8/3664では、最大8チャンネルのアナログ入力を、 変換することができます。 出力されるデジタル値は10桁の2進数です(分解能10ビット)。

 
フォトレフレクタ
 

フォトレフレクタは、赤外線発光ダイオード(電流を流すと赤外線を出す)と、 赤外フォトトランジスタ(強い赤外線があたるほど抵抗値が下がる)がひとつにパッケージされたものです。

赤外線発光ダイオード(LED)から出た赤外線は、 前に物体があると反射して赤外フォトトランジスタに入りますが、 このときの反射の量によって赤外フォトトランジスタの抵抗値は変わることになります。

ここでは、このフォトレフレクタを接続して、 A/D変換により、この性質を確認してみましょう。

 
フォトレフレクタ SPI-315(三洋製)
 

フォトレフレクタ SPI-315(三洋製)は、 下の写真のような電子部品です。

フォトレフレクタ SPI-315(三洋製)の中は、 以下のような構成になっています。

  • 1:LEDアノード
  • 2:LEDカソード
  • 3:フォトトランジスタコレクタ
  • 4:フォトトランジスタエミッタ

 
フォトレフレクタ SPI-315(三洋製)を付け足す。
 

フォトレフレクタを、以下の回路図のように接続します。 5VはAKI-H8/3664 QFP版付属のマニュアルより、 CN1-23に繋げば良いことが分かります(確認してみてください)。

 
半固定抵抗
 

半固定抵抗は、3本の足があり、両端の足をプラス側とGNDに繋ぎます。 真中の黄色い部分をドライバで回すことによって、真中の足の抵抗が変えられます。

  

 
はんだ付け
 

上の回路図にしたがって、はんだ付けをします。 フォトレフレクタの回路は、マイコンとは別の基板に作り、 ビニール線で繋ぎます。

ちょっとゴチャゴチャしていますが、 下の写真のように作ってみました。

分かりやすいように、エナメル線の色を分けてみました。 赤いエナメル線は5V(CN1-23)に繋ぎます。 黒いエナメル線はグランドに、 白いエナメル線はCN1-9に繋ぎます。

ライントレースカーを作るときには、 この両側に同じ回路をひとつずつ、 計3つの回路を作ることになります。 今回は基板の真中に配置しています。

 
2003/05/20(Tue)
AKI-H8/3664 QFP版のトップページへ
トップページへ
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送